上海市で22日から区を跨ぐ公共交通機関を段階的に再開へ
新型コロナウイルス感染拡大が収束に向かいつつある上海市は5月19日に開いた新型コロナウイルス対策をめぐる記者会見で、都市公共交通機関を段階的に、安定して再開させる計画を明らかにし、まず22日から区を跨ぐ公共交通機関を再開させる計画であることを発表した。新華社が報じた。
上海市は第一段階として、カバー度の高い主要な区間の地下鉄とそれに合わせた路線バスの運行を再開させて、交通ターミナルや病院、商業圏と結ぶルートなど市民の基本的な交通をめぐる需要を満たす計画だ。
具体的には、第一段階で運行を再開する地下鉄は3、6、10、16号線となる。路線バスは273路線が運行を再開し、基本ネットワークが市内の中心部や空港、鉄道駅、三甲病院(中国で最高クラスの病院)、各区の中心病院を全てカバーすることになる。虹橋国際空港や浦東国際空港と繋がる路線は8本で、鉄道・上海虹橋駅と繋がる路線は19本となる。また病院にアクセスするための路線は212本あり、軌道交通3、6、10、16号線と繋がる路線は34本となっている。
その他、自家用車や一般タクシーの通行に関しては、上海は現在、再開計画を策定中としている。他の地域と繋がる交通機関については、上海を離れるには「48時間以内のPCR検査陰性証明」と「24時間以内の抗体検査陰性証明」が必要という現状を維持しながら、鉄道・上海虹橋駅や上海駅の発着列車を徐々に増やしていく計画だ。
「人民網日本語版」