中医薬「清肺排毒湯」の新型肺炎に対する有効率97% 重症化例はゼロ
今月14日午後、中国科学院の仝小林院士(中国中央指導グループの専門家、国家中医薬管理局専門家グループのリーダー、中国中医科学院の首席研究員)は、「13日の時点で、10省の新型コロナウイルス感染者1261人が『清肺排毒湯』を服用し、うち1102人が治癒した。そして、29人の症状が消え、71人の症状が改善した。重症患者40人も服用し、うち28人が退院した。12人は病院で治療を受けており、10人の症状が好転し、重症から軽症になった」と明らかにした。
中国国家中医薬管理局科技司の李昱司長によると、同局は、1月27日に、中医薬の新型コロナウイルス感染による肺炎患者に対する実用性、効果を確かめるべく、方剤の臨床研究を緊急にスタートさせた。そして、患者214人から有効なデータを取得し、2月6日に国家衛生健康委員会、国家中医薬管理局が共同で清肺排毒湯の使用推奨の通達を全国に発した。
最近発表された「新型コロナウイルス感染による肺炎の診療案(試行第七版)」では、中医学による治療において清肺排毒湯を優先的に使用するよう提案している。同中医薬は方剤4種類を組み合わせた新しい方剤で、使われている生薬は21種類に上る。
仝院士によると、「清肺排毒湯」は、新型コロナウイルス対策専用の中医薬として新しく調合された。方剤「麻杏石甘湯」、「射干麻黄湯」、「五苓散」など4種類が組み合わされている。臨床上では、発熱患者や新型コロナウイルス感染の疑いがある患者、軽症型、普通型、重症型の新型コロナウイルス感染患者の治療に使うことができ、その応用範囲は広い。咳止めと湿邪の改善をその原則としている。
仝院士によると、「『清肺排毒湯』を服用している患者は症状の改善が明らか」という。
「人民網日本語版」