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受講生インタビュー
私にとっての漢院とは 上海生活の不安を応援しました!
2015/3/30
内村さん、上海生活歴3年
2012年8月末、企業派遣の語学研修生として虹橋空港に降り立った私は、直後のタクシーで早速大きな壁にぶつかりました。目的地である復旦大学の場所が全くタクシーの運転手に伝わらず、更に逆に運転手からの質問の内容が全く聞きとれない始末。助手席に座り地図を指で指しながらなんとか目的地にたどり着いたのを今でも鮮明に覚えています。中国に来る前に日本で少し中国語の基礎を勉強してきた若干の自信と新しい生活への期待感が一瞬で打ち崩され、これからの上海での生活が急に不安になった瞬間でした。
9月に入り復旦大学で中国語の授業が始まりましたが、ここでも問題は続きました。私が所属していた中国語のクラスは、ひとクラスあたりの人数が25人と多く、さらになんとそのうち半分弱が日本人。他のクラスメートも留学生のみで構成されております。そうなると当たり前のようにネイティブスピーカーと中国語で会話をする機会がほとんどなく、「このままでは上海の現地法人で働く半年後には、中国語を使って仕事が出来るレベルまで到達しない」と焦りを感じ始めました。また大学生がアルバイトで教師として中国語を教えているような授業もあり、お世辞にも授業の質が高いとは言えるレベルではありませんでした。
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このままではまずい!と思った私は、復旦大学の授業の後の時間を利用してスピーキングの練習が出来ないかと思い以前駐在していた会社の先輩に“漢院”を紹介してもらい、早速学校を訪問。旧フランス租界に佇む老房子の素敵な校舎に、ここで授業を受けるのかと勝手にテンションがあがってました。最初の漢院の先生との面談で、“会話をする機会が少ない”“半年後までに仕事でどうにか中国人と意思疎通ができるレベルまでもっていきたい”と現在の学習状況の問題点と目標を学校に伝えると、私にあった学習カリキュラムを組んでもらいました。
まずは早く自信をもって中国語を聞き取れるようになるように先生を固定してもらい、同じ先生によるマンツーマンの授業を週3回ほど復旦大学の授業後に受講。地方によって訛りや発音に大きな特徴がでてくる中国語において、同じ先生の中国語の発音を継続して繰り返し聴くことは初心者の私にとっては非常に効果的だったようで、何となくではありますが相手の言っていることが分かってきました。特定な人が言っていることがわかってくると、自信と語学力を学ぶモチベーションにもつながり、スピーキングの練習にも力が入ってきます。復旦大学の授業中はなかなか中国語を話す機会がないのに対し、漢院は授業時間のうち半分以上は私が会話を中心に授業が進行していきました。またマンツーマンであるため、文法や単語の間違えを即座に指示してくれるのと同時に、大学の授業ではなかなか細かく指導してくれない四声や発音の仕方など、復旦大学の中国語の大学生の先生と比べても、細かい指導が行きわたっており、しっかりとトレーニングや経験を積むと教え方にこんなにも違いがあるのかと感じたことを覚えております。
漢院の授業で特に有難かったのは、私が勉強したい内容や要望を伝えると学校がすぐに授業に反映してくれたり、逆にこういた学習の仕方がいいと提案してくれたりと、私の学習状況に応じて適した学習方法を常に追求してくれるところです。
例えば、とにかく“話せる=カッコいい”と信じてやまなかった当時私は、もっと中国語で自分の言いたいことが相手に伝えられるようにスピーキングに力を入れたいと要望すると、次の授業から、毎回異なるテーマを決めて3分間スピーチの練習が授業の冒頭に導入されました。また授業にくるものの、あまり真面目に復習をしない私の性格がバレてくると、毎回授業中に単語の復習テストを行うなど、私の性格とモチベーションの状況を考慮しながら飽きさせないよう工夫して授業を準備してくれました。
このような感じで復旦大学と漢院で並行して学習しはじめて3か月後にはある日突然日常でも何となく相手が言ってることが聞き取れるようになりました。またスピーキングのほうも漢院のマンツーマンの授業の成果か、簡単な言葉であればどうにか会話ができるようになり、そこから上海生活が急に楽しくなったのを覚えています。
漢院の良いところは授業の内容だけではありません。その老房子と先生と生徒が作り出す居心地の良さもお勧めの一つです。1階のロビーは自習する学生、学生同士雑談をする人、先生と中国語で会話をする人、用事がないのにただ来てかまってくれる相手を探している人(←私)など多くの人で賑わっています。当時上海に知り合いがいなかった私は、漢院が定期的に開催している季節ごとイベントを通して、漢院に通う日本人や外国人の友達ができたのも大きな心の支えになりました。また営業妨害だと学校側に思われているかもしれませんが、授業終わった後もこのロビーで飲み放題のドリンクを片手に先生を捕まえては中国語で会話をしたり、自習をしたりと授業以外でも色々とお邪魔しています。
このようにモノ覚えが悪い私相手に漢院の先生が試行錯誤しながら根気強く中国語学習の面倒をみてくれたこともあり、中国に来て半年後にはなんとか中国人スタッフやお客さんと簡単な中国語でコミュニケーションとれるレベルになることができました。これは今振り返っても、復旦大学の中国語の授業ではなくて、漢院でのマンツーマンの授業の効果がかなり大きかったと感じています。また上海にきて半年をすこし経過したころには目標にしていたHSK6級とHSK口語(高級)に運よく合格することが出来ました。
今もまだ学習レベルに応じた授業内容の試行錯誤は続いています。多少相手が言ってることが分かるようになってからは、先生を固定することなく色々な出身の先生の中国語を聞き取れるように毎回授業ごとに先生を変えてもらい、色々なイントネーションの中国語でも聞き取れるように耳を慣れさせています。またとある会で中国語でのMCをやることになった際、原稿の添削や発音のチェックをしてもらうなど、中国語の授業はもちろんその時の状況に応じて多岐にわたる指導をしてくれます。もはや“漢院”は、私にとって中国で生活や仕事をしていく上で、頼りになる相談役かつ心の拠り所であり、もはやただの語学学校ではなく、それ以上の存在になっています。
記事一覧
- 漢院は私の上海生活に欠かすことのできない重要な場所となった 2015/3/31
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